読書 : [第三者委員会]の欺瞞 八田進二
久しぶりに新書を購入。第三者委員会を題材とした貴重な本。世の中に不祥事がある限り必ずといって設置される第三者委員会。日弁連のガイドラインだけが拠り所であり、基準となる法は今のところない。
コーポレートガバナンス上における社外取締役、監査役の関わり方や、ステークホルダーに対する報酬開示など問題点をあげ、禊のための形骸化について警鐘を鳴らす。多くの第三者委員会の背景や問題点を事例として紹介しているので、実例があると分かりやすい。そういえば、あの問題は一時期騒がれてたが、どうなったのか思い出せないものがほとんど。現実的に委員会の調査がうまく禊になっている。
「第三者委員会」の欺瞞-報告書が示す不祥事の呆れた後始末 (中公新書ラクレ)
- 作者:八田 進二
- 発売日: 2020/04/08
- メディア: 新書