日本橋生活 盆踊りなど日々の記録

盆踊り、旅行あとは読書

読書 : 終わらざる夏 浅田次郎

占守島の戦い、あまり知られていない1945818日、まさに終戦後に始まった新しい戦争。あの夏の1番長い日は当時の日本の最北端では、終わっていなかった。

停戦交渉のために英語通訳を読んでおり、誰しもが米兵の上陸を予想していた。しかし、やってきたのはソ連兵。霧の中、日本軍に残された虎の子、十一部隊が迎え撃つ。

占守島は、現在はロシアの実効支配にあり無人の島。北方領土の遥か北に位置する。

当時、ニチロもアケボノの鮭缶を製造していたらしい。

この島での死闘が現在の日本領土に大きな影響をあたえたらしい。


終わらざる夏 (上)(下)巻セット

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  • メディア: セット買い

読書 : ひそやかな楽園 角田光代

ひそやかな花園 (講談社文庫)

ひそやかな花園 (講談社文庫)


いつものドロドロ系。

ただ、今回のは、子供の頃に楽しみにしていたサマーキャンプに隠されたある(秘密)のインパクトが弱い。登場人物のキャラも弱く、もっと引っ掻き回してくれてもよかったかも。


(覚悟を決めたら無敵になれる。)、分かる。無敵になるまでが長いけどね。

読書 : 東西不思議物語 澁澤龍彦

妖怪少年の荒俣自伝を読んだ後に、読みたくなった澁澤龍彦。日本に限らず、中国、世界の不思議な話に精通した著者。昔から、人は不思議な話が大好き。

中でも、魂が体から分離する話しは世界各国沢山ある。寝ている間に魂が抜け出し、その時の体験を覚えていたり。多くはただ夢を見ていただけなのだろうけど。

21gの魂だけが外にでて、遠い場所での体験ができるのは、リモート会議などテクノロジーが既に実現している。


読書 : 中庭での出来事 恩田陸

虚と実、三つの話が同時並行で少しずつ進んでいく。脚本家殺しの台本があり、そのリハーサルをやっており、現実にも殺人事件があり、犯人を見つけるために、演技をする。

何が何だか分からない異色のミステリー。

魂は21g 。死ぬとちょうど21g体重が減るらしい。お喋りな刑事のセリフだが何故か心に残った。ちなみに、世界の真実は、(42)というのもあった何かであったのを思い出した。


中庭の出来事(新潮文庫)

中庭の出来事(新潮文庫)

読書 : 21 Lessons ユヴァル ノア ハラリ

歴史学者が語る現代。

様々な考察がされおり非常に興味深い。

現代の知識詰め込み型の教育に警鐘をならす。この情報が溢れる時代、かつ検索エンジンですぐに答えを知れる中で、暗記した知識に意味があるのか。本が貴重な時代は、素晴らしい教育もこれからは時代遅れになるだろう。


(トゥルーマンショー)、(マトリックス)、(素晴らしき新世界)、全て仮想世界を取り扱った作品。世界は変わろうとしている。


読書 : 月夜の散歩 角田光代

いつもの我が料理の心の師匠のエッセイ。

今回もほっこり。

天麩羅をあげた時は家族がすぐに食べにこないと嫌。その通り!天麩羅は揚げたてに限る。など、オレンジページ連載のお料理ネタの本。

教科書として使える。大事なことばかり。


月夜の散歩

月夜の散歩