読書: 東京盆踊り天国 佐藤智彦
[踊り納めはべったら市]など、自分の頭の中の狭い世界で感じていたことが全国紙に取り上げられていて、ビビる。
幕開けは6月の赤坂・日枝神社。踊り納めは10月に日本橋かいわいで開かれる「べったら市」での盆踊りだという。熱烈な「盆オドラー」で知られる佐藤智彦さんの著書「東京盆踊り天国」に教わった。
早速取り寄せてみると、コロナ禍の中、最近出版されたらしい。貴重な東京都の盆踊りガイド。
まずは、冒頭のカラーページには夏の夜の綺麗な写真が満載。これは全編カラーでもいけたのでは。
中央区はどこの会場に行っても同じ曲がかかり、同じ振付で踊るのが特徴らしい。あたりまえだと思っていたことが、実は中央区だけの特徴だったらしい。[中央区スタンダード(p78)]として、本書では一括りに定義。
田中青児の[宇宙太鼓]は難解なため、[中央区スタンダード(p78)]からは外されたされたらしい。ぜひ、大江戸での復活希望。
堀留は、中央区のガラパゴスらしい。[風まかせ]などの独自性が強く、これが[お江戸の盆ダンス]でさえ、踊りの振りが違う。細かい所まで、よく知っており、これは良書。
入船3丁目、八丁堀、築地本願寺、堀留、大江戸、べったら、神田明神などが、写真付きで紹介。
残念ながら今年は、この半分ぐらいが中止。逆にいえば、東京都で開催される一千件の盆踊り大会のうち半分ぐらいは復活か。