日本橋生活 盆踊りなど日々の記録

盆踊り、旅行あとは読書

読書 : 蒲公英草紙 恩田陸

終戦の日に、古い日記を見つける。

日清戦争後の子供の時の出来事をまとめたのが、たんぽぽそうし。


名家である槇村家と、古くから祖先に繋がりがある春田家。主人公は、槇村家の体が弱いお嬢様と、たんぽぽそうしの作者である、ねこ[峰子]。


開国後、家、村、日本、外国とどんどんと見える物が拡がっていき、考え方、感じ方が変わってくる。しかし、小さな集落を守った人々がいて、子供の手書きである、たんぽぽそうしに大事な記憶が引き継がれる。

西洋画の書生、仏彫師、本質を見抜くお嬢様、登場人物も魅力的。