2021-06-27 読書 : かなたの子 角田光代 いつもとはかなり雰囲気が異なる、死をテーマにした短編集。(わたしとわたしではない女)が、1番。主人公はすでに、認知症を患っており、出来事を順序だてて認識できない。そして、生まれてこなかった双子の妹がいつも近くで見ているような錯覚を持っている。中学生だと思っていた孫が、すでに30歳。そして、知らない間に妊娠している。そんな、主人公が、産まれてこなかった双子の妹と共に、孫の出産に立ち合う。後は、(巡る)、(かなたの子)、(前世)も読み応えあり。命と死、母親がテーマ。かなたの子作者:角田光代文藝春秋Amazon