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読書 : 千利休とその妻たち 三浦綾子

妻たち。前妻である[お稲]と、後妻である[おりき]の2人が妻たち。それぞれの嫡子が、2人とものしょうあん(紹安と小庵)。その後の歴史は、後妻の子供であった[小庵]が、三千家を成して今に茶道に繋がる。


それにしても、[お稲]の扱いが悪い。三好長慶の妹で、武士を重宝し茶人を蔑んでおり、[おりき]の引き立て役。呪いで[松永久秀]は元より、[おりき]の子供まで殺してしまう。反対に、[おりき]は、茶の湯や茶器にも通じており、芯が強く絶世の美女と大層良く描かれている。

ちょっと差をつけすぎちゃう。


利休の妻[おりき]はキリシタンの設定。


[花の慶次]では、千利休は、[武人]で大男として描かれていたが、あの大男の利休像はこの小説と一致。


秀吉はもっとキャラを立たせて欲しかった。秀吉と利休の切腹はもう少し丁寧に描いて欲しかった。


千利休とその妻たち(上) (新潮文庫)

千利休とその妻たち(上) (新潮文庫)

千利休とその妻たち(下) (新潮文庫)

千利休とその妻たち(下) (新潮文庫)